20世紀、私たち人間は効率と便利さを求め続けてきた結果、物質的な豊かさと引き替えに地球環境の破壊や汚染さらに温暖化など、この地球上にさまざまな負の遺産を残すことになってしまいました。一方で、こうした負の遺産の問題を解決する手だてもまた“科学の力”に他なりません。科学技術に過信することなく、人と自然が調和してこそ豊かな未来が育まれるのだと考えています。近年のさまざまなウイルスの出現や抗生物質が効かない耐性菌の問題は「地球から私たちへの警鐘」なのかもしれません。東日本大震災と原子力事故を目の当たりにした今、私たちは如何に生きるかを問われているのだと思います。