医療創生大学いわきキャンパス

授業情報

公開講座(平成25年度)

平成25年度秋季(第52回)公開講座

アルツハイマー病治療薬の現状と展望(2013/11/16)

 アルツハイマー病治療薬は現在日本で4つ承認されていますが、いずれも病期の進行を遅らせるものであって、根本的な治療薬ではなりません。現在、多くの科学者が治療薬の開発に携わっており、様々な研究結果が報告されています。第2部では、アルツハイマー病研究の実際と治療薬開発の現状を皆様にご紹介するとともに、治療の将来的な展望を考えていきます。

認知症を考える ~認知と記憶(2013/11/16)

 脳の機能の低下は誰にもいつしか訪れるものです。特に「超高齢化社会」である現在、認知症は大きな問題となっています。しかし、ちまたには非科学的なものも含め有象無象の情報があふれかえっています。本講座では、認知症の中でおアルツハイマー病を中心としてお話ししていきたいと思います。第1部では、脳の働きと記憶についてお話しするとともに、アルツハイマー病について科学的な立場から見ていきます。

時そば -時間の社会学-(2013/11/9)

 落語の「時そば」を鑑賞した後、まず初めにこの噺をよりよく理解するため、江戸時代の時間はどのような仕組みになっていたかを確かめます。1ツ、2ツという数え方や、子の刻、丑の刻、明け六つなどの時刻表現の意味するところを理解します。次に、時間が私たちの生活にとってどのようなものであり、また人々は時間をどのように理解していたか、機械時計が使われるようになったのは、いつ、どこからかなど、時間と社会生活について考えます。

長屋の花見 -長屋生活&花見の文化-(2013/11/9)

 落語の「長屋の花見」を鑑賞した後、「長屋」と「花見」という2つのテーマを取り上げます。まず、この噺の登場人物の生活の場である長屋とはどういう造りになっていて、そこでどんな人々がどういう生活をしていたか、大家、月番とは何か、そして長屋の人間関係について概観します。次に、桜を鑑賞するようになったのはいつの頃か、江戸の桜の名所とその特徴など、日本特有の花見の文化について歴史的に考察します。

「電脳」と「図脳」の支援で能力を向上しよう(2013/11/2)

 20世紀40年代に電脳(コンピュータ)が誕生して以来、計算だけでなく、図形、制御、通信など様々な分野で活用されています。現代社会はコンピュータを抜きにしては成り立たない状況にあります。電脳、さらに「図脳」(コンピュータによる作図:CAD)の支援により、人間の本能を遙かに超える能力が現れます。この第2部では、コンピュータ及びCADの誕生、仕組み、応用などを解説します。特に、CADに重点を置きます。また、CAD利用技術者資格も紹介します。

『大脳生理学』と『図学』に脳力向上方法を学ぼう(2013/11/2)

 約300万年前のエンジンの脳髄は、現代人の3分の1、数十万年前の原人の脳髄は、現代人の3分の2と言われています。脳髄の増加には非常に時間がかかります。頭の良い子に育てる方法はあるのか、中年からでも頭は良くなるのかなどの話題がよくあげらてています。まず、この講座の第1部では、脳力・能力開発に関する「大脳生理学」及び、世界共通語と言われる「図学」を分かりやすく紹介し、図形を通して脳力を向上する例をあげて、そのメカニズムを見てみることにします。

平成25年度春季(第51回)公開講座

植物の利用 ~メディカルハーブ(2013/6/22)

 前講義でアロマテラピーについて触れましたが、本講義ではハーブを食用にするため には、どのようなことを注意すれば良いか。またアロマテラピーでは、一般に精油の内服は行いませんが、メディカルハーブでは、ハーブティー、チンキ剤、カプセル剤として内服することがメインになります。味覚、嗅覚、経口経路、経皮経路などがどのように行われるのかを解説したいと思っています。

植物精油の抽出法・化学構造・精油の作用 ~アロマテラピー(2013/6/22)

 植物精油は、その香りを楽しむものがあり、またその香りによって生体の防御機能が高まったり、自然治癒力が増したりするものがあることが知られています。この講座では、植物精油の製造方法、精油の作用機序、精油の活用法、精油の持つ作用、構造活性相関などについて解説したいと思っています。

映画『男はつらいよ』の日本語教材としての価値(2013/6/15)

 映画を見るのは何も私たち日本人だけではありません。外国人も日本の映画を見ます。最近では、宮崎駿監督のアニメ映画や北野武監督のアクション映画も国際的な評価を得ています。ところで、映画「男はつらいよ」はどうでしょうか。意外と知られていないのが、世界中で寅さんが上演されているという事実です。外国人への日本語教育という視点からこの映画を見直すと、おもしろい映画の価値が見えてきます。一緒に映画「男はつらいよ」の日本語教育の価値を考えてみましょう。

映画『男はつらいよ』の日本語と文化の魅力(2013/6/15)

 言わずと知れた国民的映画の「男はつらいよ」(主演:渥美清)。下町人情を基盤に据えた、涙あり笑いありの傑作です。本講座では、映画「男はつらいよ」の視聴を通じて、寅さんの使う日本語の美しさ、時代背景も視野に入れた日本語の分析を行い、映画の魅力に迫ります。また、ことばと文化は切っても切り離せません。この映画に出てくる日本的なもの、日本文化をのぞいてみましょう。

この多様化社会をカッコよく生きる(2) 必然=自由へ(2013/6/8)

 第一部では、どうして良いか分からない場合の例を挙げて、その原因を説明背売ることが主題でしたが、この第二部では、私の結晶学者として、また弓道家としての経験から、それを決断する方法を説明します。二者択一を迫られたときに、「あちら」ではなく「こちら」と言い切れる自信を持てるようになっていただきます。でも、処世術ではありません。必然性を操り、カッコよく生きる。これがテーマです。

この多様化社会をカッコよく生きる(1) 必然=不自由から(2013/6/8)

 規制緩和が叫ばれている現在です。経済活動に限らず、私たちには幅広い自由が与えられています。だからこそ、人の光る目はどうも気になるものです。だれでも、「あなたはどうしてそうするのですか」という問いかけに戸惑うことがあるのではないかと思います。この講座はその戸惑いを解消すべく、理由の説明に困る例をいろいろ上げて、その原因をみてみることにします。