カラパノス調査隊は1875年から1877年にかけてオリンポスのドノナ遺跡を発掘しましたが、この「平和の像」はその発掘調査の際に出土した一群のブロンズ像の中の一体です。 高さ27cm、重さ約2kgの小さなブロンズ像で、内に強さを秘めた優稚で古典的な若い女性の像です。
この女性像はエリーニと呼ばれていますが、エリーニ(Erini)とはギリシャ語で平和(Peace)を意味します。左手に掲げている白鳩は平和を象徴し、右手のオリーブの枝は勝利を表わし、 この女性は破れた盾の上に立っており、これは戦争が終ったことを意味しています。
このレプリカ(複製)はアテネで、Stavros Georgopoulos氏によって制作され、いわき明星大学の新しいキャンパスに建てられました。
(高さ 2.2m・重さ 800kg)
制作者Stavros Georgopoulos氏は、ギリシャ考古学委員会から紀元前400年以降の重要文化財の複製を制作することを許可されているただ一人の芸術家です。
1984年のロサンゼルス・オリンピックの際に、エリーニの実物大の複製を制作し話題になりました。