医療創生大学いわきキャンパス

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物質理学専攻(修士課程)担当 | 教授陣の研究分野と内容

物質理学専攻(修士課程)

菊池 雄士  教授博士(医学)

免疫学

細菌やウイルスに対する生体防御(免疫応答)の活性化機構やアレルギー反応の抑制機構について、分子レベル、細胞レベルおよび動物個体レベルでの解析を進めている。これらの研究結果を、感染やアレルギーの診断、予防薬(ワクチン)や治療薬の開発に結び付ける事を目指している。

金 容必  教授薬学博士

天然物有機化学、分子生物学

1.新たながん分子標的薬の開発を目的として、低酸素下のがん特有転写因子であるHIF-1αをターゲットに微生物二次代謝産物から新しい分子標的を探索する。さらに化学構造を明らかにし、生理活性および作用機序を解明する。
2.新しい抗炎症薬の開発を目的として、炎症性刺激によって細胞が生産する炎症性物質の遊離を阻害する化合物の探索を行う。さらに化学構造を明らかにし、生理活性および作用機序を解明する。

住谷 賢治  教授博士(薬学)

医療薬学

小児や高齢者が容易に服用できる剤形に関する研究を行っている。また、様々な臨床現場で使用されている医薬品の効果が最大限に発揮され、かつ安全性が担保されているか否か、薬剤学の面から解明し、医薬品がより適正に使用されるための研究を行っている。

奈良 武司  教授博士(医学)

寄生虫学、生化学、進化生物学、治療薬開発

寄生虫感染症は、日本国内では現在見ることの少ない疾患となりました。この要因としては、我が国の経済発展と衛生環境の向上が挙げられます。一方で、広く世界に目を向けると、未だに150にのぼる国々で十億人以上が寄生虫に感染し、寄生虫症の中には満足できる治療薬すらないものもあるのが現状です。寄生虫は“進化の袋小路”に入り込んだような生物で、衣食住を宿主に依存し適応を推し進めた結果、特殊な生き方を手に入れました。私たちの研究室では、寄生虫が進化してきた過程と寄生虫のユニークな特徴を見つけ出し、そのしくみをくわしく調べることによって治療薬の開発につなげることを目指しています。

松本 司  教授博士(薬学)

腸管免疫学、和漢薬物学

漢方薬に含まれる多糖成分は腸管から吸収されないにも関わらず免疫賦活作用など種々の薬効に関与することが知られている。腸管粘膜表面を広く覆う腸上皮細胞に対する調節作用の観点から多糖成分の薬効発現機序の解明を目的として研究を行っている。

山浦 政則  特任教授理学博士

分析設計化学

新しい反応の開発と有用な有機化合物の合成という二大テーマを柱にしています。反応では、希土類元素の特性を活用した新しい反応の開発が活発です。さらに、これらの反応を活用して、天然物合成や生理活性天然物の構造活性相関に取組んでいます。

山﨑 直毅  教授薬学博士

薬化学

  1. 植物塩基、GPCRリガンド等の生理活性を有する含窒素有機化合物の合成(標的化合物志向)
  2. 創薬合成の基盤となる精密有機合成方法論の確立(プロセス志向)をテーマとしている。たとえばカルシウム感知レセプターアゴニスト、NK1レセプターアンタゴニストの光学活性体合成研究では、標的化合物を合成することにとどまらず、新たな精密有機合成の方法論もあわせて確立する「フィロソフィー」を持つ研究に深化させることを心掛けてきた。

【その他】スポンサーがあれば、薬化学に「品」を持たせた「薬品化学」への展開も行ってゆきたいと考えている。

加藤 茂明  特任教授農学博士

分子細胞生物遺伝学

性ステロイドホルモンや脂溶性ビタミンD類は、リガンド依存性転写制御因子である核内受容体を介した遺伝子発現制御により生理作用を発揮する。この転写制御には、染色体構造やエピゲノムの制御を介して行われるため、乳がん等の性ホルモン依存性がんや女性ホルモン欠乏により引き起こされる骨粗鬆症等の病態においては。これらの制御機構の不全や破綻が伴う。当研究室ではこれら病態の分子機構の解明や創薬標的分子検索を念頭におき分子細胞生物学・遺伝医学的手法により、核内受容体を介するエピゲノム制御や細胞内情報伝達機構の解明を行っている。

坂本 直道  教授博士(工学)

材料工学

材料工学とは、望みの特性を持つ材料を設計し、開発する工学の一分野である。本研究室では、エコマテリアル、つまり自然環境に対する負荷の低い材料の創製と性能評価に関する研究を行っている。

角田 大  教授博士(理学)

生物構造化学

遺伝子であるDNAは様々な要因(化学物質・放射線など)により、損傷を受けている。生体内にはそれらを修復する機能が備わっており、蛋白質がその役割を担っている。それら蛋白質の立体構造を明らかにすることで、修復のメカニズムを分子レベルで解明する。

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