医療創生大学いわきキャンパス

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教員の研究分野と内容 | 生命理工学専攻(博士後期課程)担当
主な研究分野(研究室名)
研究に関するキーワード

生命理工学専攻(博士後期課程)

古川 勉寛  教授博士(工学)

検査・測定研究室
理学療法学(検査・測定)、感性工学(感性計測評価)

理学療法で使用する検査・測定ツールは、原因の特定と効果判定に活用することができます。そのことは、高度化する理学療法の将来においても、重要な役割を担うと考えています。そのため、既存の検査・測定ツールの特徴抽出と統合に関する研究を実施しています。併せて、臨床で活躍する理学療法士の方と一緒に次世代の理学療法を考え、「創る」ことをしたいという想いから感性工学の視点を活用し、感性価値の発見と活用、需要と供給の予測、教育効果に関する研究を実施しています。

角田 大  教授博士(理学)

構造生物化学研究室
生物構造化学

遺伝子であるDNAは様々な要因(化学物質・放射線など)により、損傷を受けている。生体内にはそれらを修復する機能が備わっており、蛋白質がその役割を担っている。それら蛋白質の立体構造を明らかにすることで、修復のメカニズムを分子レベルで解明する。

阿部 裕一  教授博士(保健学)

運動器徒手療法(阿部研究室)
運動器、徒手療法、スポーツ傷害、物理療法

理学療法士の腰痛保有状況を調査研究しております。その後の腰痛予防に繋げていけるような情報を提供できていけるようになることを期待しています。
また、ウエイトリフティング競技の傷害予防についての調査研究や物理療法機器の保有状況や使用状況の調査研究をしています。

梅村 一之  教授理学博士

生理活性物質の合成、有機合成化学
抗生物質、生理活性物質、有機合成化学、省エネルギー添加剤合成

ペニシリンに代表される抗生物質は、現代の医療現場で欠くことができない重要な医薬品の一つですが、MRSA(メシチリン耐性黄色ブドウ球菌)やVRE(バンコマイシン耐性腸球菌)などの耐性菌の出現と拡がりが大きな社会問題となっています。こうしたなかで耐性菌が出来にくいチオストレプトン系抗生物質(ノシヘプチドやMDL62,879など)や新たな生理活性物質(細胞毒物質や交感神経作動薬など)の合成研究、新規反応の開発研究を進めています。

菊池 雄士  教授博士(医学)

免疫学
感染免疫、アレルギー

細菌やウィルスに対する生体の免疫応答の活性化機構やアレルギー反応の抑制機構について、分子レベル、細胞レベルおよび動物個体レベルでの解析を進めている。これらのヶkk乳結果を、感染やアレルギーの予防薬(ワクチン)や治療薬の開発に結び付ける事を目指している。

金 容必  教授薬学博士

微生物薬品化学研究室
天然物有機化学、分子生物学

  1. 新たながん分子標的薬の開発を目的として、低酸素下のがん特有転写因子であるHIF-1αをターゲットに微生物二次代謝産物から新しい分子標的を探索する。さらに化学構造を明らかにし、生理活性および作用機序を解明する。
  2. 新しい抗炎症薬の開発を目的として、炎症性刺激によって細胞が生産する炎症性物質の遊離を阻害する化合物の探索を行う。さらに化学構造を明らかにし、生理活性および作用機序を解明する。

Goh Ah-Cheng  教授博士(理学療法学)

物理療法研究室
理学療法学

物理療法とは、理学療法士にとって重要な領域の一つになります。しかし、物理療法を効果的に用いるためには、エネルギーのコントロール方法を理解し、標的組織にエネルギーを届ける必要があります。これを“dosimetry”と言い、この20年の間、物理療法の中の温熱療法、電気療法、機械的な刺激を用いた療療法の“dosimetry”についての研究を行なっています。Dosimetryの研究結果は、臨床で治療を実施する際、ガイドラインとして使用できる治療モデルを発展させるためには非常に重要なものになります。臨床がいどらいんがなければ、どのような治療をしても良い治療効果を引き出すことは困難になります。

齋門 良紀  教授博士(保健学)

運動器・スポーツ理学療法研究室
理学療法学

主に運動器理学療法、スポーツ理学療法に関する研究を行なっています。成人における脊柱の変形と体幹・下肢の柔軟性・筋力や生活の質との関連の解明による脊柱変形の予防・治療法、スポーツ外傷・障害の予防法の開発を目指して研究を進めています。理学療法士として日々の臨床で感じた疑問に関する課題を設定して研究に取り組むことで、エビデンスの構築に貢献することを目標にしています。

住谷 賢治  教授博士(薬学)

医療薬学
院内製剤、口腔内崩壊錠

小児や高齢者が容易に服用できる剤形に関する研究を行っている。また、様々な臨床現場で使用されている医薬品の効果が最大限に発揮され、かつ安全性が担保されているか否か、薬剤学の面から解明し、医薬品がより適正に使用されるための研究を行っている。

出崎 克也  教授博士(薬学)

分子細胞生理学研究室
生理学、薬理学、糖尿病学

摂食・糖代謝の内分泌性神経性調節機構の解明とエネルギー代謝疾患(糖尿病、肥満、フレイル)の病態解明を分子・細胞・個体レベルでアプローチし、薬物治療法の開発を目指します。特に、インスリンやグルカゴン等の膵ホルモンやGLP-1等の消化管ホルモンは、血糖値、代謝、摂食、脳機能の調節に極めて重要な役割を担っており、これらホルモンの分泌調節メカニズムに関する生理学的研究を行っています。さらに病態機能の解明から新たな創薬ターゲットを見出すとともに、生活習慣病の予防や健康社会実現に向けた新たな機能性食品成分や天然物の探索研究にもチャレンジします。

奈良 武司  教授博士(医学)

分子寄生虫学研究室
寄生虫学、生化学、進化生物学、治療薬開発

私たちの研究室では、中南米で流行する寄生虫疾患シャーガス病を対象に生物学的・医学的研究を進めています。シャーガス病はトリーパノソーマという単細胞真核生物(原虫と呼びます)の感染によって引き起こされる寄生虫病で、トリパノソーマを病原体とする疾患にはアフリカ睡眠病があります。トリパノソーマ感染症は別名「顧みられない熱帯病」と呼ばれ、熱帯・亜熱帯の貧しい国々でいまだに流行しています。病原体のトリパノソーマは吸血昆虫によって媒介されるため、吸血昆虫の生息地が疾患の流行地となります(このような病気を風土病と呼びます)。日本には媒介昆虫は生息していませんが、中南米からの移民の中にはシャーガス病の抗体陽性者がいることに加え母子感染も報告されています。
シャーガス病の治療には40年以上も前に開発された治療薬がいまだに用いられており、副作用が強いため新規治療薬の開発が待たれています。

松本 司  教授博士(薬学)

免疫薬理学(腸管免疫)
漢方医薬学、多糖類、腸管免疫

経口的に用いられる漢方薬のエキス中に含まれる薬効成分が生体と最初に相互作用する場は腸管である。臨床的に観察される漢方薬の薬効の一部は、腸管免疫系への作用を介する可能性も推定される。そこで、腸上皮細胞や腸管免疫系に対する漢方薬や生薬成分の調節作用を中心に研究を行っている。

楊箸 隆哉  教授医学博士,看護学修士

生体情報計測研究室
快適性、睡眠、運動、疲労、心理生理学、リハビリテーション

快適な睡眠、リラクゼーション、運動による疲労からの回復等について、感性工学・心理生理学的、また環境学的視点から取り組んでいる。

小林 大介  准教授博士(障害科学)

内部障害理学療法研究室
内部障害理学療法学、理学療法教育管理学

内部障害理学療法学:内部障害とは、心臓、呼吸、腎臓など身体内部の臓器の障害、つまり呼吸循環代謝系の障害を指します。内部障害理学療法は、生活習慣病の予防を含めて、心不全や慢性呼吸器疾患、糖尿病などの患者さんが対象となります。特に呼吸器疾患に対する理学療法の効果的な介入方法や検査・測定等について、基礎的な視点から研究を行っています。
理学療法教育管理学:理学療法教育に関連して、学部生の卒前における学習スタイルの特徴や批判的思考や自己効力感等との関係性、および臨床推論に向けた教育方法等について研究を行っています。

加藤 茂明  特任教授農学博士

ゲノム医学研究室(加藤研究室)
分子遺伝医学、遺伝子発現制御、発癌、ステロイドホルモン、ビタミンD

ヒト遺伝(ゲノム)情報の主たる取捨選択は転写レベルで行われます。そのため、染色体DNA上にコードされた膨大な遺伝情報の読み取りには、無数の因子や仕組みがあります。ステロイドホルモンや脂溶性ビタミンA・Dは、直接遺伝情報の取捨選択を行う事がわかっております。またこの緻密かつ精巧な仕組みや、この仕組みを担う因子群に量的質的な変異が起きると、生命現象に甚大な影響を及ぼします。がんをはじめとした様々な病態の中には、このような変異で説明出来る例が多い事はわかっております。

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