医療創生大学いわきキャンパス

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教員×学生クロストーク
理学療法学科教員Okano×理学療法学科1期生 Isono クロストーク
 
 
対談者紹介
岡野怜己(写真左)医療創生大学 健康医療科学部 理学療法学科 助教
2020年本校に着任。専門は基礎理学療法、地域理学療法。
磯野 睦(写真右)医療法人博仁会 志村大宮病院 茨城北西総合リハビリテーションセンター リハビリテーション事業部 理学療法士
福島県立湯本高等学校卒業後、社会人経験を経て2019年本校に入学し、2023年3月に卒業、理学療法学科1期生

理学療法士としての勤務

岡野:磯野さんは理学療法学科の1期生として2023年3月に本学を卒業、同時に理学療法士国家試験にも合格され、現在は茨城県にあるリハビリテーションセンターで理学療法士として勤務されていますね。仕事が始まり、充実している点や、反対に難しいなと感じられている点などはありますか?

磯野:充実している点としては、終業後に30分~1時間程度の新人教育プログラムがあり、日々のリハビリテーションを実施する上で知っておくべきことや他職種の役割、連携の取り方などについて、主に講義形式で勉強会を開催して頂いており、とても勉強になっています。慣れない初めての環境で知らないことが多い新入職員にとって、このような教育体制があると日々の就業に対しての不安が軽減されるように感じます。
難しいなと感じる点は、大学時代に臨床実習を経験しているものの、いざ臨床現場で実践するとできない部分が多く、臨床で必要な知識や技術の未熟さを痛感しています。自己研鑽に励んでいますが、まだまだ不足していると感じています。その他、「生涯学習が大切」、「プライベートと仕事との配分が難しい」ということも現場に出てから感じていることです。

岡野:実習の中で患者様の評価をして、適切な治療を考えて指導者の先生と一緒に実践することは経験されていると思いますが、継続して学んでいくことが大切ですよね。学会や論文でもどんどん新しい知見が出てきますので、生涯学習が大切というのはまさにその通りだと思います。

就職先について

岡野:磯野さんは実習先に就職されましたが、いつ頃から就職については考えていたんですか?

磯野:もともと神経系理学療法に興味がありましたが、携わりたい病期(急性期や回復期、生活期)などが定まっていませんでした。そのような中、実習中に脳卒中後遺症による片麻痺患者様が目の前で回復されていく過程を実際に見学できたこと、その治療に学生ながらに関われた経験はとても印象に残りました。加えて、リハビリテーション事業部の教育が整っている・力を入れているように感じ、理学療法士として成長できると考え就職を決めました。

大学生活を振り返って

岡野:大学時代の磯野さんの印象は、私が担当していた地域理学療法学演習の科目においても授業時間外にメールで質問を下さったり、国家試験対策も早めに取り組み、力学などご自身の疑問点を積極的に質問して下さったり、今すべきことに真摯に向き合い、努力を積み重ねておられた印象が大変強く残っています。モチベーションの維持など、何か意識されていたことはありますか?

磯野:自分が実現したい目標や未来を想像したときに感じる不安に対して、今何をすれば正しいのかという視点から、今すべきことを日々考えています。よく正解はないと言われ、自分でも当たっているのか分かりませんが、目の前にある疑問やできていない技術を一つずつ解決して習得していくことかなと考えて、取り組んでいます。大学時代のモチベーションは、同級生が頑張っていたことが一番大きく、刺激を貰っていました。例えば自分が疲れて帰ってしまった日も周囲には残って勉強している人がいて、同じ部活の友人も一生懸命取り組んでいる姿が見えたとき、自分も見習って頑張ろうと思い、取り組み続けることができました。

岡野:確かに、同級生が頑張っている姿は励みになりますよね。今大学時代を振り返ってみて、頑張って良かったと感じることはありますか?

磯野:頑張って良かった感じることは卒業研究です。1年生の時の健康医療科学研究方法論Ⅰでは、引用すべき論文を見つけることが難しく、自分の納得のいく結果を得られずに悔しい思いをしました。3・4年次の卒業研究Ⅰ・Ⅱでは、先生方の添削やご指導もあり、口頭発表最優秀賞やBest Producing賞をいただくことができました。頑張って取り組んだことを認めていただける場があることで、より一層頑張ることができたと思います。

岡野:素晴らしいですね。逆にもう少しこれを頑張っておけば良かった・・なんてことは?

磯野:筋肉の起始停止・神経支配・作用をしっかり覚える、各疾患の特徴をもっと勉強しておく、理学療法士が関わる機会の多い主な疾患(大腿骨近位部骨折や脳卒中など)の検査や測定の項目と治療についてもっと勉強しておく、検査・測定の技術やその意義をきちんと理解しておく、寝返り・起き上がり・立ち上がり・着座動作・歩行など様々な日常生活に必要な動作の正常パターンを学習しておく、脳卒中片麻痺患者様の段差昇降や床上動作の教科書的な手順をきちんと理解しておく・・・

岡野:もちろん大学の講義でも扱っていますが、繰り返し反復して自分のものにしていくことが大切ですよね。でも磯野さんの自分で課題を見つけて解決に向け努力できる点は本当に強みですね。これ、臨床実習Ⅰの間に訪問担当教員として連絡をとっていた時にも同じことを言ったような気がします(笑)

将来のキャリアプラン

岡野:現在でも時間が合えば大学院の講義にオンラインで参加されたり、臨床業務以外にも自己研鑽に励んでおられる様子を拝見し大変嬉しく思っております。将来的にキャリアプランとして志していらっしゃることはありますか?

磯野:理学療法士は生涯学習が大切であるということを普段の臨床からでも感じているところです。私の理学療法士との出会いは病院などのリハビリテーションではなく、大学の教員でした。高校卒業後、就職し介護福祉士を取得し、次のステップが見つからずにいた私に新たな夢や希望を持たせてくださった先生のような教員に憧れを抱いています。大学院など理学療法士として成長を続けられる環境がある限り、不安や心配はありますが進んでいきたいと思っております。認定理学療法士や専門理学療法士についての違いがまだあまりよく分かっていないのですが、「臨床・教育・研究」のなかでも特に「教育」や「研究」の分野に興味があります。今後も自己研鑽に励み、新たなスキルの取得に取り組んでいきたいと思っております。

岡野:卒業生がこれからどんどん活躍されていくことは本当に楽しみです。理学療法士の対象疾患は、時に完治せず障がいという形で残ることもあります。患者様、ご家族が少しでも前向きにその日1日を過ごせるよう、理学療法士としてお互いに頑張りましょう。これからもずっと応援しています!

対談日:2023年6月

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