内容:
薬のプロフェッショナル —骨格構造式の流儀—
山崎 直毅 教授 (専門分野:薬化学)
植物を始めとして微生物、動物等の生物から見つけだされた低分子の「有機化合物」を元にして「薬」が誕生している例は、皆さんが想像している以上に多くあります。定義の仕方にもよりますが、生物から直接得られる物質とその構造を参考にして合成したもの等を数えると5割以上の種類がこれに当てはまります。残りはどうかと言うと完全に人工合成した低分子有機化合物が3割強で、残りがペプチド、ワクチン等の生体高分子由来だと言われています。この講義では薬の8割を超えるこれら低分子有機化合物の「かたち」を薬のプロフェッショナルたちが共有するために使っている万国共通言語「骨格構造式」の流儀を学びます。また骨格構造式を観る目を養うことで「薬の姿」に迫ってゆきましょう。
- 薬に関する3つの名前と4つ目の情報
- 骨格構造式の書き方(演習を含みます。筆記用具をご用意ください)
- 生物と化学と薬
- 医薬品の骨格構造式