教員の研究分野と内容 | 生命理工学専攻(修士課程)

主な研究分野(研究室名)

研究に関するキーワード
生命理工学専攻(修士課程)
阿部 裕一 教授/博士(保健学)
運動器徒手療法(阿部研究室)
運動器、徒手療法、スポーツ傷害、物理療法
理学療法士の腰痛保有状況を調査研究しております。その後の腰痛予防に繋げていけるような情報を提供できていけるようになることを期待しています。
また、ウエイトリフティング競技の傷害予防についての調査研究や物理療法機器の保有状況や使用状況の調査研究をしています。
菊池 雄士 教授/博士(医学)
免疫学
感染免疫、アレルギー
細菌やウイルスに対する生体防御(免疫応答)の活性化機構やアレルギー反応の抑制機構について、分子レベル、細胞レベルおよび動物個体レベルでの解析を進めている。これらの研究結果を、感染やアレルギーの診断、予防薬(ワクチン)や治療薬の開発に結び付ける事を目指している。
Goh Ah-Cheng 教授/博士(理学療法学)
物理療法研究室
物理療法、量的効果、臨床推論
物理療法とは、理学療法士にとって重要な領域の一つになります。しかし、物理療法を効果的に用いるためには、エネルギーのコントロール方法を理解し、標的組織にエネルギーを届ける必要があります。これを“dosimetry”と言い、この20年の間、物理療法の中の温熱療法、電気療法、機械的な刺激を用いた療療法の“dosimetry”についての研究を行なっています。Dosimetryの研究結果は、臨床で治療を実施する際、ガイドラインとして使用できる治療モデルを発展させるためには非常に重要なものになります。臨床がいどらいんがなければ、どのような治療をしても良い治療効果を引き出すことは困難になります。
齋門 良紀 教授/博士(保健学)
運動器・スポーツ理学療法研究室
理学療法学
主に運動器理学療法、スポーツ理学療法に関する研究を行なっています。成人における脊柱の変形と体幹・下肢の柔軟性・筋力や生活の質との関連の解明による脊柱変形の予防・治療法、スポーツ外傷・障害の予防法の開発を目指して研究を進めています。理学療法士として日々の臨床で感じた疑問に関する課題を設定して研究に取り組むことで、エビデンスの構築に貢献することを目標にしています。
坂本 直道 教授/博士(工学)
生命科学(生物学)
材料工学、医療系材料
近年、「医工学」という新しい学問分野が注目を集めつつあります。医工学とは医療系の学問と工学を融合した分野です。例えば、診断装置や人工臓器など、医薬の知識だけでは作ることはできません。もちろん、それらの装置が体に悪影響を及ぼすか、という知識は工学を学ぶだけでは得られません。この場合、医療系と工学系の両方の知識を持った人材が重要視されています。
角田 大 教授/博士(理学)
構造生物化学研究室
生物構造化学
遺伝子であるDNAは様々な要因(化学物質・放射線など)により、損傷を受けている。生体内にはそれらを修復する機能が備わっており、蛋白質がその役割を担っている。それら蛋白質の立体構造を明らかにすることで、修復のメカニズムを分子レベルで解明する。
奈良 武司 教授/博士(医学)
分子寄生虫学研究室
寄生虫学、生化学、進化生物学、治療薬開発
私たちの研究室では、中南米で流行する寄生虫疾患シャーガス病を対象に生物学的・医学的研究を進めています。シャーガス病はトリーパノソーマという単細胞真核生物(原虫と呼びます)の感染によって引き起こされる寄生虫病で、トリパノソーマを病原体とする疾患にはアフリカ睡眠病があります。トリパノソーマ感染症は別名「顧みられない熱帯病」と呼ばれ、熱帯・亜熱帯の貧しい国々でいまだに流行しています。病原体のトリパノソーマは吸血昆虫によって媒介されるため、吸血昆虫の生息地が疾患の流行地となります(このような病気を風土病と呼びます)。日本には媒介昆虫は生息していませんが、中南米からの移民の中にはシャーガス病の抗体陽性者がいることに加え母子感染も報告されています。 シャーガス病の治療には40年以上も前に開発された治療薬がいまだに用いられており、副作用が強いため新規治療薬の開発が待たれています。
長谷川 幹子 教授/博士(看護学)
看護学
看護教育、臨床看護、ケアの現象学
現象学的アプローチをはじめとした質的研究方法を用いて、病いを患う患者やその家族、 および看護を実践する看護師の体験やその意味を探求することにより、患者や家族の苦悩、また、病いと共に生きる上で直面する課題に対応できる看護ケアの創出にむけた研究を行っている。
古川 勉寛 教授/博士(工学)
検査・測定研究室
リハビリテーション医療おける運動療法、快適な動作支援技術の開発
理学療法士が日々の臨床で感じたこと、経験してきたことを「運動学」、「感性工学」、「電気生理学」等の学問を活用し、理学療法士や企業に向けて発信する研究活動を展開しています。それに並行して、症例報告、症例研究等の臨床研究を同時展開し、クリニカルリーズニングやクリティカルシンキングスキルについて学んでいます。
本チームの研究領域は、スポーツ理学療法学や骨関節系理学療法学を中心としながら、老年期理学療法学(中枢神経系理学療法学を含む)、物理療法学、理学療法教育管理学を領域としています。
松本 司 教授/博士(薬学)
免疫薬理学(腸管免疫)
漢方医薬学、多糖類、腸管免疫
経口的に用いられる漢方薬のエキス中に含まれる薬効成分が生体と最初に相互作用する場は腸管である。臨床的に観察される漢方薬の薬効の一部は、腸管免疫系への作用を介する可能性も推定される。そこで、腸上皮細胞や腸管免疫系に対する漢方薬や生薬成分の調節作用を中心に研究を行っている。
吉田 和樹 教授/博士(医学)
公衆衛生看護学、地域・在宅看護学、国際看護学
育児支援、育児支援ツール開発、健康教育
私は、健やかな子どもの成長を促すため、育児に関する研究、特に父親のボンディングに注目して研究活動をすすめています。最近では、父親を対象とした育児支援ツールの開発に取り組んでいます。そのほかには、災害関連では、災害における保健師活動、国際保健関連では、カンボジアやベトナムなどで子どもと教員を対象とした健康教育を現地の地域住民とともに実施しています。
加藤 茂明 特任教授/農学博士
ゲノム医学研究室(加藤研究室)
分子遺伝医学、遺伝子発現制御、発癌、ステロイドホルモン、ビタミンD
ヒト遺伝(ゲノム)情報の主たる取捨選択は転写レベルで行われます。そのため、染色体DNA上にコードされた膨大な遺伝情報の読み取りには、無数の因子や仕組みがあります。ステロイドホルモンや脂溶性ビタミンA・Dは、直接遺伝情報の取捨選択を行う事がわかっております。またこの緻密かつ精巧な仕組みや、この仕組みを担う因子群に量的質的な変異が起きると、生命現象に甚大な影響を及ぼします。がんをはじめとした様々な病態の中には、このような変異で説明出来る例が多い事はわかっております。
小林 大介 准教授/博士(障害科学)
内部障害理学療法研究室
内部障害理学療法学、理学療法教育管理学
内部障害理学療法学:内部障害とは、心臓、呼吸、腎臓など身体内部の臓器の障害、つまり呼吸循環代謝系の障害を指します。内部障害理学療法は、生活習慣病の予防を含めて、心不全や慢性呼吸器疾患、糖尿病などの患者さんが対象となります。特に呼吸器疾患に対する理学療法の効果的な介入方法や検査・測定等について、基礎的な視点から研究を行っています。
理学療法教育管理学:理学療法教育に関連して、学部生の卒前における学習スタイルの特徴や批判的思考や自己効力感等との関係性、および臨床推論に向けた教育方法等について研究を行っています。
丹治 貴博 准教授/博士(薬学)
分子健康科学研究室
細胞生物学、生化学、分子生物学
【1.健康長寿の研究】
線虫(C. elegans)をモデルに、健康長寿をもたらす環境要因を探索します。運動能力や、加齢に伴い発症リスクが増加する様々な神経変性疾患においてその原因となる異常タンパク質の蓄積を健康長寿の指標に、食餌(栄養成分、プロバイオティクスなど)や薬物の影響を解析します。さらに、変異体やRNAi(RNA干渉)等の手法を用いて、それらの環境要因が健康長寿をもたらす分子基盤の解明を目指します。
【2.細胞内薬物送達の研究】
薬の有効成分を作用部位に効率的に到達させることで、より少ない用量で薬が効き、副作用の軽減も期待できます。近年発展が著しい中分子医薬は、細胞内に取り込まれて標的分子に作用させることができます。この細胞内や細胞小器官内への取込み機構について、線虫(C. elegans)をモデルに、細胞生物学的手法、遺伝学的手法を用いて解析します。
藤本 聡 准教授/博士(医学)
作業療法
高齢期領域、介護予防、精神障害領域、作業療法
主に高齢期領域と精神障害領域の研究を行っています。高齢期領域では、高齢者の介護予防、高齢者の転倒に関する研究、虚弱高齢者に対する介入効果などの研究を行っています。精神障害領域では、簡易客観的精神指標検査(Utena’s Brief Objective Measures : UBOM と略称)の実用化に向けて研究を行っています。最近では、園芸を活用した作業療法の研究や認知症カフェに関する研究などを行っています。
佐藤 惇史 講師/博士(理工学)
神経理学療法研究室
神経理学療法学、理学療法評価学
主に神経理学療法に関する研究を行なっています。脳卒中患者を中心に、ADL自立の判断基準や、医療機関から在宅復帰するためのADL基準の検討、予後予測モデルの検討をテーマに研究しています。最近では、エクササイズゲームを使用したバランス評価、転倒予防に向けた研究なども進めています。
春山 佳代 講師/博士(医科学)
社会医学
精神科作業療法、健康長寿、作業療法教育
精神科作業療法をはじめ、高齢者の健康長寿、作業療法教育(特に臨床実習)など幅広く研究しています。作業療法教育に関しては、近年厚生労働省の指針が改訂され、臨床実習の指導方法が変わりつつあります。学生が臨床実習においてパフォーマンスを発揮しやすいよう、学生や臨床実習指導者にアンケートを行い、より良い教育について研究しています。
五十嵐 裕 助教/博士(スポーツ医学)
健康スポーツ科学
身体活動、生活習慣病、メタ解析
EBM(Evidence-Based Medicine)、即ち「科学的根拠に基づく医療」の精神に基づき、身体活動の実践による疾病、障害、死亡に対する発生リスクの軽減、もしくは、予防・改善効果に関するエビデンスを構築することを目的に、日々、文献研究を進めています。その研究成果が、国内外のガイドラインに引用されることを第一の目標とし、質の高いエビデンスを導き出すことを心がけています。