生命理工学研究科では、薬学部・健康医療科学部を基礎として、生命科学・薬学から健康・医療科学まで、最先端の研究に触れながら高度な理論と科学技術を幅広く展開できる研究者・専門技術者・医療職リーダーを育成します。
修士・博士後期両課程とも、社会人としての実務経験に配慮した入試制度やカリキュラム編成、さらに経済的にも負担の少ない授業料等で、働きながら学び研究する環境・設備が整っています。
生命理工学研究科
高度な理論と科学技術を幅広く展開できる研究者・専門技術者・医療職リーダーを育成
◎生命理工学専攻(修士課程)
分子レベルでの生命科学から薬理・生理学、そして最新の創薬研究を進める「物質理学コース」と化学療法と人間工学を基盤とし、健康医療科学研究を推進する「物理工学コース」からなり、医療現場の中核となる深い知識と研究能力・実践力を兼ね備えた研究者・技術者・医療人を養成します。
◎生命理工学専攻(博士後期課程)
博士後期課程では、生命科学、薬学、健康医療科学分野を基盤とし、より発展的な研究を推進することにより、高度な知識と創造的な研究能力を有する教育・研究者、さらに医療現場で中核となる科学的な論理的思考力を兼ね備えた高度医療専門職リーダーを養成します。
研究例
炎症性腸疾患に対するストレスの影響
潰瘍性大腸炎やクローン病等の炎症性腸疾患(I BD)は、疾患感受性遺伝子と呼ばれる遺伝因子に、生活習慣などの環境因子が加わることで発症する多因子疾患ですが、この研究では、潰瘍性大腸炎モデルマウスを用いて、潰瘍性大腸炎に対するストレス(精神的・肉体的ストレス)の影響について明らかにしました。
抗生物質シクロチアゾマイシンの中心骨格の合成研究
シクロチアゾマイシンは、ブドウ球菌や連鎖球菌などのグラム陽性菌に活性を示すチオストレプトン系抗生物質の一つで、耐性菌ができ難い抗生物質として注目されています。この研究では、Reissert-Henze反応による位置選択的なニトリル基の導入からチアゾール骨格の合成を鍵として中心骨格の合成に成功しました。
膝関節伸展筋における局所的筋疲労の研究
人工膝関節全置換術後急性期の理学療法は、膝関節伸展筋に対する漸増的筋力増強運動が有効とされています。そこで筋力増強運動の負荷設定に、局所的筋疲労が活用できるかを明らかにするために、各種指標との関連性に関わる基礎研究を進めました。