クロストーク

2021年に本校に着任。専門は身体障がいの作業療法。
大学生活を振り返って
嶋田:まずは、国家試験お疲れ様でした。終わってみて、今の気持ちはいかがですか?
橋本: 毎日勉強ばかりで不安や焦りから早く終わって欲しいという気持ちが強かったですが、みんなで楽しく会話しながら勉強した時間や全員で乗り越えたことを思いかえすと辛かったけど楽しかったな、と少し寂しい気持ちです。
嶋田:国家試験の勉強ではみんな毎日遅くまで残ってやっていましたからね。大学生活を振り返っていかがでしたか?
橋本:人見知りなこともあり始めはみんなと打ち解けられるかな、仲良くなれるかなと不安でしたが、作業療法学科のみんなはとても優しく気さくで楽しい日々を送ることができました。私は特に休み時間や昼食での他愛のない会話や雑談を楽しみしていてそのような時間がすごく楽したった思い出があります。
嶋田:普段から楽しそうにおしゃべりしているのをみて、楽しそうな雰囲気は伝わってきましたよ。友人関係をどういう風に作っていきましたか?
橋本:相手の話をよく聞き、相手を尊重するような態度を示すことで信頼関係を築いてきました。また、他学科との交流やボランティアでは会話をしたり作業療法について話すことで交流の輪を広げてきました。
嶋田:相手を尊重するということはこれから働いても必要なことですね。橋本さんは大学の授業や実習などでどのようにモチベーションを維持してきましたか?
橋本: 基本的な知識を習得し自信をつけることです。自信をつけることで予想外のことが起きた時に臨機応変に対応できると思います。実習では、節目ごとに〜に行こう、〜をしようなど好きなことを目標にすることで自分へのご褒美を決めていました。これがあることでやる気が全然違います。
嶋田:授業などは課題も多くて大変な部分もあったかと思いますが、どのように乗り越えてきましたか?
橋本: 計画的に取り組むことです。提出期限の直前に取り組んでしまうと納得できるレポートができなかったり見直しをする時間が足りなかったりして成績が関わる課題で後悔してしまうため計画を立てて進めることは大切です。他には友達を協力しあったり、先生に相談したりして1人では困難なところも解決していました。
嶋田:大学時代を振り返ってみて、頑張ってよかったなと思えることはありますか?
橋本:大量のレポートを提出できたときは達成感があり頑張ってよかったなと思いました。また、長期間の実習では辛いことが多くありましたが、患者さんに声をかけてもらったり頑張ったことをバイザーの先生に褒めてもらえたりしたときは嬉しい気持ちになりました。
嶋田:逆に、これは頑張っておいた方がよかったな、みたいなことはありますか?
橋本: 1年次から勉強の習慣をつけておけばよかったと思います。始めに学んだことは実習や国家試験勉強をする時には忘れてしまっていたし、こんなことやったっけ、という状態でした。実習でもバイザーの先生からの基本的な質問も答えられない時があったため余裕を持って勉強に取り組むために日頃からの習慣は大切だと実感しました。国家試験はどれだけやっても時間が足りないものなので早いうちからやって損はありません。
嶋田:普段からの学習習慣は大事ですからね。振り返ってみてこうした方がよかったと思うこともあると思いますが、そうやって自分の課題を見つけることができるのが橋本さんの強みですね。国家試験の勉強はいかがでしたか?
橋本:グループで行ったためみんなで協力しあったり支えあったりして1人でやっているわけじゃないという感覚で取り組むことができました。なかなかうまくいかないことや思い悩むこともありましたが、楽しく勉強できたことや全員で乗り越えることができたことはとてもいい思い出です。
就職について
嶋田:就職の決め手はなんでしたか?
橋本: 実習の時に作業療法士の方がいかに残存機能を活かして復帰へのサポートをするか、さまざまなアプローチを実施し、その患者さんならではの作業療法を提供している姿を拝見し、私も一人一人のニーズに合わせたリハビリテーションを届けたいと思ったことが決め手です。
嶋田:作業療法はその人に合ったものを提供するということが大切ですからね。働くうえで不安なことはありますか?
橋本: 実習で見た作業療法士の方々のようになれるのか、できるのか、今までの経験や知識がどれだけ通用するのかがとても不安です。
嶋田:これから、作業療法士としてどういう風になっていきたいかなどありますか?
橋本: 患者さんに寄り添い、信頼してもらえるような作業療法士になりたいです。あなたにやってもらってよかったと言ってもらえる作業療法士になれるように頑張ります。
後輩・高校生へのメッセージ
嶋田:最後に後輩たちそして医療創生大学を目指す高校生に一言お願いします。
橋本:医療創生大学は設備が整っていて、作業療法士になるために環境が充実しています。先生方もとても優しく生徒に寄り添ってくれます。どのような大学生活にするかは自分次第なので、楽しむことはもちろん、勉強や実習などメリハリをつけ充実した日々を送ってください。人生を左右する大学生活なので後悔のないように自分らしい選択をしてください。
対談日:2025年3月