理学療法学科2期⽣ Yamada クロストーク
2019年本校に着任。専門は神経理学療法。
最終学年での1年間を振り返って
佐藤:山田さん、まずは先月に行われた国家試験お疲れ様でした。4年生では最後の学外実習を終え、そこからは国家試験対策を行なってきたわけですが、今年度を振り返ってみてどうでしたか?
山田:国家試験までの1年間は、挑戦と成長の年でした。大学生活の集大成となる臨床実習では、評価から治療の試行錯誤の繰り返しの日々でしたが、頻繁に声をかけてくれたり、一緒に考えてくれたりと尊敬のできる指導者の方々に出会うことができましたし、「将来この人と仕事がしたい!」と思えるような指導者に出会えることだってできました。そして何よりも退院する患者さんの笑顔を見て、より国家試験に向けて頑張ろうと思わせてくれました。
佐藤:山田さんは、福島県内の病院に実習へ行ったと記憶していますが、とても充実した実習だったのですね。実際に臨床現場で働いている理学療法士の姿を見て、将来の目標になるような指導者の先生に指導を受けることができたのは、とても良い経験だったかと思います。笑顔で退院する患者さんを見て、国家試験へのモチベーションがさらに高まったようですね。
山田:はい。試験に向けての準備は正直大変でしたが、それによって専門分野における自信と知識も深まりました。同時に、一緒に勉強してきた仲間の支えも大きく、共に学び合い、励まし合いながら成長できたことを感謝しています。個人的には、大変さや嬉しさなど色々な面で、22年間の中で一番充実した1年間になったと感じてます。
佐藤:特に最終学年では、ここまで一緒に頑張ってきた同級生の存在が大きくなりますね。楽な1年間ではなかったと思いますが、友人と支え合いながらお互い成長できたということは、我々教員も嬉しく感じます。私個人としても、十数年前になりますが、国家試験に向けて一緒に頑張った友人とは今も交流があるので、山田さんも大学生活でできた友人たちと、これからも良い関係性を築いていってもらえればと思います。
4年間の振り返り
佐藤:ここまで最終学年での1年間についてお聞きしましたが、1から3年生も含めた大学生活4年間の感想を教えてもらえますか?
山田:病院実習や専門的な授業を通じて、解剖学や運動学などの専門知識を勉強し、実際の臨床現場での経験も積むことで理学療法に対する理解がとても深まりました。
佐藤:勉強は大変でしたか?
山田:はい!でも、勉強や生活のことを気軽に相談できる先生がたくさんいて、乗り切ることができました!
佐藤:教員にいろいろ相談してくれるのは、我々としても嬉しい限りです。
山田:すれ違うだけで声をかけてくれる先生もいました。そういった面では、変に気を遣う必要もなかったですし、いい意味で先生って感じはしなかったかもしれないですね(笑)。でも、理学療法士の大先輩として自身の経験を交えた話をしてくれたので、とても参考になりましたし、不安なく大学生活を送ることができました。
佐藤:本学ではチューター制度で担当の教員がいますし、気さくな教員も多いかもしれないですね。もちろん様々な経験を積まれてきた先生が多いので、私自身もとても参考になっています。勉強以外ではどうでしたか?
山田:プライベート面では、友人と食事をしたり、サークル活動を通じて他学部・他学年の先輩・後輩と交流できたりとコミュニティを広げることもできました。なので、定期試験や実習先について大きな心配をすることもなかったです。先生方を含め、大学で得たコミュニティというのは、就職してからもとても貴重な存在になると思うので、大事にしていきたいです。
佐藤:サークル活動では他学部、他学年との交流もあったのですね。何のサークルに入っていましたか?
山田:野球愛好会(現、野球部)です。3年生まで入っていました。
佐藤:野球には理学療法学科の学生が複数名所属していましたね。勉強以外にも色々な経験を積んだ4年間になったようで何よりです。
山田:この4年間で得た学びと経験は、将来の理学療法士としてのキャリアに大きな貢献をしてくれると信じています!
なぜ医療創生大学?
佐藤:ありがとうございます。ここからは、なぜ本学を選んでくれたのか聞いてみたいです。近隣の県にも色々な大学がある中で、本学に入学してくれた理由を教えてください。
山田:自分の中で決め手になったのは、オープンキャンパスでの先輩との交流ですね。
佐藤:オープンキャンパスへの参加ありがとうございます!参加してみて、どうでした?
山田:先輩に案内してもらいながら学部内を回ったと思うのですが、勉強や一人暮らし生活のことなど丁寧に教えてくれましたし、案内してもらっている途中に、すれ違った先生と先輩が仲良さそうに会話している光景を実際に見て、大学の雰囲気の良さに惹かれたと同時に、この先輩方がいてくれれば、4年間やっていけると思えたことを覚えています。
佐藤:山田さんは本学科の2期生となりますが、1期生の先輩の存在が大きかったということですね。1期生は本学科最初の学生ということもあり、頼り甲斐のある学生が多かったですので、その雰囲気は高校生の皆さんにも伝わったのかなと思います。
山田:あと、色々な最先端の機器が揃っている教室を見て、これ使いこなして治療出来たらカッコイイななんて想像していたような気がします(笑)。
佐藤:理学療法に用いる色々な機器がある演習室に置いてあるので、初めてそれらを見ると驚きますね。4年間勉強してみて使いこなしていけそうですか?
山田:任せてください(笑)。
佐藤:(笑)。実際に仕事をしてみて、機器の使い方など復習したくなった時は、いつでも大学に来てください。
山田:はい。他には、生活面でも、いわきという過ごしやすい気候や環境とアパートから実家までがそこまで遠くなかったので、もし何かあっても心配せず、大学生活を送れると思えたことも一つですね。
佐藤:私もいわきに来て、5年目になりますが、過ごしやすい気候を実感しています。そういった点も魅力の一つかもしれませんね。
将来の目標
佐藤:先ほど学外実習で、多くの指導者の方々から指導を受けて刺激を受けた話がありましたが、山田さんが目指す理学療法士像や目標などについて聞かせてください。
山田:患者さんや地域住民の方々の健康と生活を最大限に支援できるようになりたいです。そのためにも日々進化していく治療法やテクノロジーについて学び、患者個々のニーズに合わせた最適な治療や介入を行えればなと思っています。これからキャリアの中での研修や研究を通して、専門知識を深め、先輩方や同僚と知識を共有し、病院や地域また、分野全体の発展に貢献したいと考えています。
佐藤:とても大事だと思います。これまでの授業で勉強したことや研究などの経験を活かして、山田さんが言うように、これから更に知識、経験を深めて行ってもらえればと思います。
山田:はい、たくさんの経験を積みながら、患者さんや同僚など誰からも信頼されるような理学療法士になりたいです。
佐藤:理学療法士は必ず人と関わる仕事になるので、周囲から信頼されることは大事ですね。
山田:臨床実習を通して、そのように感じました。今は、普段の生活から思いやりを持って接するように心がけているところです。
佐藤:ありがとうございます。これから多方面で活躍されていくことを楽しみにしています。
メッセージ
佐藤:最後に、後輩や、これから医療創生大学を目指す高校生に向けてメッセージをください。まず後輩に向けてお願いします。
山田:学業のことなど不安に思う人はたくさんいると思いますが、まずは、せっかくのキャンパスライフを楽しんで欲しいと思います。私たちは、感染症の影響で思うようにキャンパスに行くことが出来ませんでした。なので、感染症が明けてきた今、友達や先生方とたくさん話し、活動してコミュニティを広げていってください。将来、絶対に必要な力なります。勉強面の不安・心配は要りません!何でも相談できる先生方や先輩方など強力な助っ人が味方に付いてます!
佐藤:そうですね、皆さんはコロナ禍の入学だったからこそ、周りとのつながりがとても意識されたように思います。ありがとうございます。では、高校生に向けてお願いします。
山田:目的は些細なことで良いと思います。ただ少しでも理学療法士という職に興味があるなら、入学するべきだと思います。そして、授業や実習を通して、実際に先生方や患者さんと過ごしていく中で初めて理学療法士としての価値を見つけられるものだと思っています。これから色々な経験をして、自分が思い描く将来に向けて、一緒に頑張りましょう!
佐藤:本日は長い時間ありがとうございました。
山田:ありがとうございました。
対談日:2024年3月