健康医療科学部

#08 Takeda × Hayasaka(3期⽣)
理学療法学科教員Takeda× 
理学療法学科3期⽣ Hayasaka クロストーク
 
 
対談者紹介
武田 裕吾(写真右)健康医療科学部 理学療法学科 助教
2022年本校に着任。専門は地域理学療法。
早坂 佑弥(写真左)福島県立いわき湯本高等学校卒業後、2021年本学に入学し、2025年3月に卒業。理学療法学科3期生。

4年間を振り返って

武田:なぜ、医療創生大学を選んだのですか。

早坂:高校生のときは、明確な目標がなく進路に悩んでいました。ただ、自分は人と関わりながら何かをするのが好きでした。いろいろと調べていくうちに、理学療法士という職業に興味を持ち、それを目指せる大学がいわき市にあることを知り、自分も「理学療法士になりたい」と強く思うようになりました。

武田:オープンキャンパスに来たことはありましたか。

早坂:はい、あります。オープンキャンパスでは、模擬授業を通して理学療法士がどんな仕事をするのかを具体的に知ることができました。その経験がきっかけで、理学療法士への興味が一層深まりました。

武田:在学しているなかで印象に残った授業はありますか。

早坂:2年生のときに受講した小児科学の授業が特に印象に残っています。小児特有の病態について学ぶうちに、次第にその奥深さに引き込まれていきました。授業を受ける前はあまりイメージが湧かなかったのですが、先生の説明がとてもわかりやすく、熱中して学ぶうちに自然と理解が深まりました。

武田:なるほど、小児の理学療法に興味があるのですね。

早坂:はい、そうです。この小児科学の授業を受けたことが、自分の進路を決める大きなきっかけになりました。

武田:そうなのですね。どのような施設に就職するのでしょうか。

早坂:私は、小児の理学療法を中心に行う施設に内定をいただきました。2年生のときから、小児の理学療法に携わりたいという思いが強くあり、その夢が実現できてとても嬉しいです。これからは、子どもたち一人ひとりに寄り添いながら、成長をサポートできる理学療法士を目指して頑張っていきたいです。

武田:学生生活で楽しかったことや苦労したことはなんですか。

早坂:一番大変だったのは、やはり4年生のときの実習です。この実習では、重症心身障が い児の子どもたちに関わらせていただきました。初めての経験が多く、戸惑うこともありましたが、その分とても学びが多く、苦労した分だけ成長を実感できました。 楽しかったことは、放課後に友人と過ごす時間です。学校に残って話し込んだり、一緒に出かけたりと、さまざまなことをして充実した日々を過ごしていました。

武田:大学での思い出の場所はありますか。

早坂:まさに、今インタビューを受けているこのロビーは、たくさんの思い出が詰まった場所です。試験前には、友人と待ち合わせをして一緒に勉強やいろいろな話をしたりと、ここで過ごす時間がとても多かったです。もう一つの思い出の場所は学食です。ほぼ毎日のように通い、安くて美味しいご飯を食べては、元気をもらいながら勉強に励んでいました。

国家試験を終えて感じたこと

武田:国家試験、お疲れ様でした。試験を終えた今は率直にどんな気持ちですか?

早坂:半年以上にわたる国家試験対策を経て、無事に試験を終えられたことで、今はほっとしています。

武田:試験当日のエピソードや感想を教えて下さい。

早坂:試験当日はとても緊張していて、お昼ご飯もなかなか喉を通りませんでした。それでも、自分のペースを保ちながら問題に取り組めたので、よかったです。

武田:試験を終えて、何か強く感じることはありますか。

早坂:試験が終わったときは、大きな達成感があり、「頑張ってきて本当によかった」と心から思いました。ただ、その一方で、長く続けてきた勉強が終わったことで少し寂しさも感じています。

武田:国家試験対策を振り返って、どのように準備を進めましたか?

早坂:国家試験への準備は、まず勉強する環境を整えることから始めました。勉強法としては、とにかく問題に多く触れることが大事だと思っています。国家試験の対策本は、8周ほど繰り返して学習しました。

武田:覚えるまで何度も反復学習をしたのですね。一日どれくらい学習していましたか。

早坂:大学での国家試験対策が終わった後は、21時まで自己学習を続けていました。自宅に帰ってからは、スキマ時間を使って「リハドリル」(スマホで使えるアプリ)復習していました。

武田:その他に有効だったことがあれば教えてください。

早坂:先生方が開催してくださったセミナーは、自分にとって非常に役立ちました。また、先生方から紹介いただいた学習方法のアドバイスも、自分に合っていたと思います。

卒業後について

武田: 4月からの病院勤務に向けての抱負をお願いします。

早坂: 抱負としては、少しでも早く先輩方の技術や知識を吸収し、さまざまな面でサポートできる理学療法士を目指したいです。

武田: 不安に感じていることや、準備していることはありますか?

早坂: 私が勤務するのは小児の施設なので、実習では経験できなかったことが多くあると思います。その中で、適切な介入ができるか不安もあります。そのため、現在は小児疾患について改めて復習し、知識を深めています。また、実際の臨床で役立つように、関連する文献を読んだり、先輩方のアドバイスを参考にしたりして準備を進めています。

武田:最後に、後輩たちや医療創生大学を目指している高校生に向けて、メッセージをお願いします。

早坂:理学療法士という職業に少しでも興味をもっているのであればぜひ入学してほしいです。必ず自分のやりたいこと、自分の強みを見つけることができると思います。また様々な経験をできると思います。自分の理想の将来のために一緒にがんばりましょう!

対談日:2025年3月

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