医療創生大学いわきキャンパスは、いわき市の誘致を受けて1987年にいわき明星大学として開学し、2019年に医療創生大学と大学名を変更しました。地域に支えて頂きながら2024年時点で開設37年目を迎え、歴史と伝統を積み重ねております。
また、医療創生大学と名称変更を行ってからは医療教育における目的を明確化し、「医療法人社団 葵会」グループの一員となり、全国133の病院・介護老人保健施設と連携し、教育・研究・実習・奨学金・就職の支援を行っております。薬学・看護学・理学療法学・作業療法学・心理学のそれぞれの学科が完成年度を迎え、全ての卒業生がいわき市へ、福島県へ、さらには全国で活躍されている姿を見ることは大きな誇りであります。
近年、医療のグローバル化が急速に進んでおり、葵会グループの医療機関ではさまざまな国際化の取り組みを行っています。AOI国際病院や東京ベイ先端医療・幕張クリニックでは、インバウンドによる渡航受診者へのサポート体制を強化しています。また、葵会グループの基幹病院や老人保健施設等では、経済連携協定(EPA)に基づき、ベトナム、インドネシア、フィリピンなどからの看護師・介護福祉士候補者を積極的に受け入れています。
国際的な医療ニーズに対応するためには、学生が多様な文化や医療システムに触れる機会を持つことが重要です。この体験により、異なる背景を持つ患者様に対して柔軟かつ適切な医療を提供する能力が養われます。医療創生大学では、日本学生支援機構(JASSO)や父母会の支援のもと、海外の提携大学との短期留学プログラムに参加する機会を学生に提供しております。また、年間を通じて海外の研究者や学生をいわきキャンパスに招待し交流の機会を提供しております。これらの経験を通じて、学生は将来のキャリアに必要となるグローバルな医療コミュニケーション能力を身につけます。
さらに、卒業生がグローバルな環境で活躍するためには、患者とのコミュニケーションだけでなく、国際会議への参加や国際ジャーナルに掲載された研究論文を読むための基本的な英語力が必要です。そのため、本学では、2024年にバイリンガル・ポリシーを策定し、すべての教材、講義ノート、スライドに日本語・英語を記載して、教育の早い段階から学生に英語に触れる機会を提供し、英語力を向上させます。
医療創生大学は、地域医療の発展に寄与するとともに、グローバルな課題に対応できる医療人材を育成することを目指します。時代の変化の中、卒業生が本学で学んだ先端的な知識と経験を生かし、医療の現場で活躍してくれることが教職員一同の喜びです。在校生、卒業生、保護者、教職員、地域社会、それぞれが誇りに思える大学となるよう取り組んでまいります。