医療創生大学

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人とのつながりの中で

看護学部 小野寺 悦子 助教 WEB
 

​Health is a state of completely physical,mental and social well-being not merely the absence of disease or infirmity. これは、1947年に採択されたWHO憲章の前文で、「健康」を定義したものです。
私の研究は、震災後に住み慣れた土地を離れ、新たな地域で暮らす被災高齢者の生活適応プロセスと要因を明らかにすることを目的としました。結果、「役割をもつ」「周囲に感謝する」「新たな人と交流する」「ありのまま居られる場所がある」という4つが代表的な適応要因として抽出されました。これらは幸せの4因子とされる(やってみよう因子、ありがとう因子、何とかなる因子、ありのまま因子)と合致しています。まさに健康の定義にあるwell-beingであり、人とのつながりから生まれるものです。
近年、頻発する自然災害やコロナウイルス感染拡大などにより、暮らしそのものが脅かされ、コミュニティや属する集団といったつながりまでもが分断されています。今こそ、人とのつながりを大切にすること、そして、つながりを生み出すケアが求められていると思います。

2020.08.25