医療創生大学

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急性期における作業療法士

松戸市立総合医療センター リハビリテーション科 作業療法士 渡辺裕生 さん WEB
 
 

松戸市立総合医療センターは、千葉県東葛地域に位置しており3次救命救急センター、地域周産期母子医療センター、小児医療センターなどを有しています。そのため、救命救急医療・小児周産期医療・がん診療などの高度急性期医療を担っています。診療科は、内科や外科、小児科など32科600床となっています。リハビリテーション科では『すべての人に「来てよかった」と思われる病院を目指します』との病院基本理念に基づき、多職種で統一された方針で連携を図りながら、患者さん中心の医療を提供しています。
近年、作業療法士もICUやHCUなどの集中治療領域における早期リハビリテーションを実施しています。そのような集中治療領域のリハビリテーションにおいても、ICFの生活モデルにおける“心身機能・身体構造”だけでなく“活動”や“参加”にも目を向けることが必要と考えています。急性期においても、疾病や障害だけを診るのではなく、患者さん一人一人がその人らしい生活に近づけるように支援していけることが作業療法士の役割の一つと考えています。
急性期のリハビリテーション対象者の転帰先としては、自宅への退院、回復期リハビリテーション病院・療養病院への転院、介護施設への退院と多岐に渡っています。それぞれの患者さんが「その人らしい生活」を送れるよう、今後も作業療法士の専門性について日々模索していきたいと思います。​

 
2020.11.11