医療創生大学

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チーム医療と理学療法士

いわき市医療センター リハビリテーション室 理学療法士 折内 園恵 さん WEB
 

 いわき市医療センターは3次救命救急センターを有する浜通り地区の中核病院としての役割を担っています。
 私は主に循環器系の理学療法を担当しており、心臓外科術後や心不全治療中の患者さんに対して血圧や脈拍を確認しながら筋力強化や有酸素運動を実施しています。循環器疾患は入院中の治療だけでなく、再発予防のために退院後の生活管理も重要です。しかしながら、長年の生活スタイルを変える事は容易ではないため、根気よく必要性を繰り返し説明する必要があります。そのため当センターでは医師を始め、体調管理は看護師、食事指導は栄養士、服薬管理は薬剤師、運動指導は理学療法士など多職種で連携して指導介入を行なっています。多職種で連携する事により生活指導の理解が得られやすく、再発予防に繋がっていると考えています。
 今後も患者さんが元気により健康的な生活が送れるよう、チーム医療とその中での理学療法士の役割について模索していきたいと思います。

 
 

(あとがき)

 今回の医療従事者コラムは、いわき市医療センターの折内さんにご担当していただきました。

 折内さんは、本学の学外実習の実習指導者でもあり、理学療法学科の学生指導に携わって頂いております。

 また、呼吸に重要な横隔膜という筋肉に関する研究を「表面筋電図及び超音波エコーを用いた横隔膜運動の評価」としてまとめ、本学の理工学研究科 物理工学専攻を修了しております。

 折内さんの活躍する理学療法の専門分野(内部障害系理学療法学)について、本学の理学療法学科では、小林大介先生、岡野怜己先生の2人が専任教員として就任しており、他大学にはない大きな強みとなっています。

 
 
 
2020.12.11