医療創生大学

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海外の理学療法事情について ―世界理学療法学会から「学ぶ」―

健康医療科学部  理学療法学科  阿部 裕一 助教 WEB
 

 世界125カ国以上、約60万人もの人が実は理学療法士として活躍しています。日本で理学療法士の免許を取得した場合、海外の理学療法士と知り合う機会はほとんどありません。しかし、世界中の理学療法士と関わり顔を合わせることができる機会があります。それが世界理学療法学会です。
 理学療法の中で最も大きな学会である世界理学療法学会は、2年に1度、オリンピックのように様々な国で実施されます。2021年度の今回はアラブ首長国連邦のドバイで開催予定でしたが、Covit-19によりオンライン開催となりました。オンラインではありましたが、多くの講演や研究発表に加え、世界中の理学療法士とオンラインチャットができる設定(いわゆるzoom飲み)もあり、オフラインでは出会えない方達と話しができたのは貴重な経験でした。私事ですが、最優秀ポスター賞を受賞することもでき、記憶に残る学会となりました。
 次回の2023年には東京での学会開催が決定しています。学会では、日々の臨床研究の発表に加え、最新トピックスや専門分野に分かれたミーティング、最新機器展示など幅広いイベントが組み込まれ、まるでテーマパークに来たような錯覚に陥るほどです。学会に参加することで研究発表以外にも新しい情報を入手し様々なことを「学ぶ」ことができます。現在学生の皆さん、将来学生になる皆さん、そして既に理学療法士として働いている皆さん、是非参加して「学んで」みてはいかがでしょうか。

 

2021.09.03