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小児における薬物療法について
薬学部 薬学科 吉川 慧 助教 WEB
薬剤師が小児医療に関わっていくためには、どんなことが必要でしょう?
これまで小児科がある一般的な病院において薬剤師は、患児(小児の患者さん)本人には服薬指導をしない、新生児集中治療室(NICU)にも入らないのが一般的でした。
しかし、現在は小児薬物療法において薬剤師が求められる存在になっています。
成人とは適応も副作用も薬物動態も大きく異なる小児期の薬物療法に薬の専門家としてチーム医療に関わることは、薬剤師として多くの知識・技術が必要となります。
薬剤師の仕事は薬を調剤して終わりではありません。特に小児の場合、年齢にあった投与量、最適な剤形、投与経路、調剤技術の他に成人とは異なる臨床検査値、栄養管理、副作用の確認と多岐にわたります。

近年の薬剤師国家試験は年々難易度が上がっており、学生の皆さんも国家試験の勉強がメインになってしまうと思います。
しかし、医療現場では国家試験の知識だけでは不十分な場合も多いです。
選ばれる薬剤師を目指して一緒に頑張っていきましょう。
2022.12.12