1950年代末から60年代にかけて日本を含め世界十数カ国で販売された鎮静・催眠薬サリドマイドによる薬害事件とはどのようにして起こり、どのような被害をもたらしたのかを、たくさんのスライドで詳しくお話しいただきました。さらに、近年サリドマイドが多発性骨髄腫の治療薬として再承認されたことを受け、薬剤師が催奇性のある薬を扱うことのリスク管理の重要性についても語られました。
講演の最後には、薬剤師である佐藤先生から薬学を学ぶ学生たちに対し、「薬剤師は薬のリスク管理のキーパーソンである」とのメッセージが送られました。
薬害を受けられた患者さんのお話を直接伺う機会は非常に貴重であり、薬害を繰り返さないためにも薬学生は熱心に聴講していました。
