医療創生大学いわきキャンパス

NEWS

【コラムリレー】精神科チーム医療の経験から
2020.05.27 13:00

精神科チーム医療の経験から( 医療法人社団碧水会 長谷川病院 心理療法科 科長 星野 法昭さん)

 先月から、教員コラムリレー(薬学部、看護学部、健康医療科学部、心理学部)に合わせて、本学の学部に関連する医療従事者の皆様にご協力をいただき、医療従事者コラムリレーを掲載しております。
 今月は、臨床心理士・公認心理師として、医療法人社団碧水会 長谷川病院で心理療法科 科長としてご活躍されている星野 法昭(ホシノノリアキ)さんです。
 
 
 
私は590床の精神科病院で臨床心理士・公認心理師として勤務しています。
精神科と限らず医療の現場ではチーム医療という視点が重要になります。私の場合は精神科医師、内科医師、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、薬剤師、栄養士など多くの職種の専門家と患者様の治療にあたっています。大切なのはその専門家チームに患者様やご家族や地域の支援者に参加いただいて大きなチームを構成して治療を進めるという考え方です。人を理解する方法のひとつであるbio-psycho-socialモデルを実践していると言えます。
私の個人的な意見ですが、心理臨床家を志す方は心理臨床のキャリアの最初のほうに病院臨床を体験することをお勧めします。それは、人を多角的に理解する力がつくということと、各心理臨床の現場で目の前のクライアントに医療が必要かどうかの判断力がつくこと、医療につながったときどのような治療が行われるか身を持って体験できるからです。