医療創生大学いわきキャンパス

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今日の大学(8/7)
2020.08.07 14:15

8月7日(金)

今日は、薬草園で栽培されている『オミナエシ』の黄色い花が目にとまっとのでご紹介します!
 
 
(以下、「薬学ブレティン」 松本 司 教授より。)
オミナエシ
学名 Patrinia scabiosaefolia
女郎花、オミナエシ科、秋の七草の一つ
 
根茎を薬用として用います。生薬名は敗醤根(はいしょうこん)。敗醤の名前は、乾燥させた根茎が醤(ひしお)の腐ったような臭いであることに由来します。根だけでなく、植物全体に異様な臭気があります。
花言葉は、「美人」「美しさ」「はかない恋」。茶道の奥義を書きとめたものとされる「南方録」では、茶席に飾ってはいけない禁花として女郎花が記されています。これは、容姿とは裏腹に異様な臭いがするためと思われます。やはり「美人」は遠くから眺めるだけにするのが良いのでしょうか。
敗醤根は、抗炎症・排膿の効能があり、虫垂炎、下痢、帯下(たいげ、おりもの)、腫れ物などに用います。漢方では、おもに虫垂炎に用いるため「腸癰(ちょうよう)の要薬」とも言われています。