医療創生大学

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見ている世界を疑ってみる
2020.10.16 09:00
高島 翠 准教授

私たちが見ている世界は写真で撮った世界とはちょっと違う。このズレの代表である錯覚現象が、私の研究分野である。同じ重さなのに大きさが違うと重さも違って感じたり、まっすぐなのにゆがんで見えたり、「なんで??」と不思議がってもらえる現象たちである。錯覚というと「ダマされた」と評されることがあるが、決して私たちを騙しているわけではない。「そのように見える機能を私たちが備えている」に過ぎない。錯覚を研究することで、私たちの知覚システムの特徴を明らかにすることができる。なにより、「何とも不思議な」現象を楽しみながら研究できることが錯覚研究の醍醐味であろう。たまには見ている世界を疑って、「どう見えるのか」「どうなっているのか」じっくり観察して、見ることの不思議を堪能してほしい。
さて、写真は観察距離や提示サイズによって見えが変化する「ハイブリッド錯視」である。近づけば私の顔が見えるが、ここは是非、右下のように小さく、あるいは遠くから眺めて「絶世の美女」と錯覚してほしい。(左の写真と右の写真は縮尺が異なる同じ写真です)