「ようこそ小さな生き物の世界へ~微生物を増やして、見て、感じてみよう~」と題された今回は、児童・生徒たち自ら、身近な細菌や真菌を培養し、観察して、それらの性質や特徴を学びました。
講義では、ヒトの体には何兆もの常在菌がいて体を守っていること、コウジカビや乳酸菌など発酵食品に欠かせない菌や、抗生物質などの薬を作る働きをする菌がいることを学びました。今まで、細菌という言葉を聞くとバイ菌、病原菌など悪いイメージを持つことが多かった児童・生徒たちは菌に対する印象がだいぶ変わったようでした。
実験では、実際に自分の体の常在菌をシャーレで培養し、増えた様子を観察しました。また、身近なニンニクやタマネギなどに抗菌・抗真菌活性(微生物の増殖を抑える働き)があることなどを試しました。初めて体験する微生物の取扱いも、今までアカデミーの実験を行ってきた児童・生徒たちには、そこまで難しくはなかったようで、成長を感じ取ることができました。
次回(2/16・17)は、「病気から身体を守る抗体(こうたい)の正体とは?(免疫学)」が予定されています。

自分の体の常在菌をシャーレで培養し、増えた様子を観察。

サイエンスキッズ・アカデミーも今回で5回目。実験器具の取扱いにもだいぶ慣れてきたようです。