矢萩先生はいわき市小名浜のご出身(東京都在住)で、がんと闘いながら「歌うことは生きること」をテーマとしてチャリティーコンサートを開くなどの音楽活動を続けているテノール歌手でいらっしゃいます。
がん告知当時から現在までの患者としての気持ちの変化や治療や副作用のご体験、さらには支える家族との絆や今年春の再発時には迎え来る死を意識し身辺整理をしたことやホスピスを探したエピソードなどを交えて患者さんの立場からお話しいただきました。
講演の最後には、矢萩先生から「生きるということは、その時々の優先順位を組み立てて行くことだと思っています。今の自分にとっての一番は家族であり、妻と息子の存在がとても大きい。だからこそ、がんとも前向きに向き合える。」と命のメッセージが送られました。
多発性骨髄腫の患者さんからお話を直接伺う機会は非常に貴重であり、命を預かる職業である薬剤師を目指す薬学生は熱心に聴講していました。

ご講演いただいた 矢萩 淳 先生

熱心に聴き入る薬学生