5月14日(木)に、看護学科では看護実践基盤学実習室においてシミュレーション演習を実施しました。本演習は、領域別実習を控えた3年生が、これまで学修してきた知識と看護技術を統合し、対象者の身体状態をアセスメントしたうえで、安全・安楽・自立を促す看護援助を実践することを目的としています。学生は、脳梗塞により左上下肢に麻痺がある模擬患者の事例をもとに、患者さんの状態や生活背景を考えながら、必要な看護援助について検討しました。
演習に先立ち、学生は事前学習として、バイタルサイン測定、移乗・移送、環境整備、部分浴などの援助について、具体的な手順、観察項目、留意点、援助の根拠を整理しました。さらに、想定されるリスクや異常時の判断、患者さんへの説明や声かけについても考え、演習に臨みました。
当日は、グループごとに援助計画を検討した後、模擬患者役を務めた本学4年生に対してフィジカルアセスメントを実施しました。血圧、脈拍、呼吸、体温などのバイタルサインを測定し、得られた情報をもとに患者さんの状態を判断しました。また、実習指導者役の教員に対してSBARを用いた報告にも取り組み、臨床現場を意識した情報共有の方法について学びました。その後、学生は患者さんの状態に応じて、移乗・移送、部分浴、環境整備などの日常生活援助を実践しました。援助を行う際には、転倒予防や疲労への配慮、患者さんへの声かけ、プライバシーや尊厳への配慮など、看護師として大切な視点を意識しながら取り組みました。
<フィジカルアセスメント(バイタルサイン測定)の実践の様子>
<対象に必要な看護援助の実践の様子>
演習後には、各グループで振り返りを行い、「なぜその援助を選択したのか」「安全・安楽に配慮できていたか」「よりよい関わり方はなかったか」などについて話し合いました。学生にとって、単に技術を実施するだけでなく、根拠をもって判断し、患者さん一人ひとりに合わせた看護を考える貴重な学びの機会となりました。
<看護援助後に学生が振り返りを行っている様子>
<演習を統括した大﨑真講師によるまとめの様子>
看護学科では、今後もシミュレーション教育を通して、知識・技術・態度を統合し、実践力のある看護専門職の育成に取り組んでまいります。