【カンボジアから世界へ】Goh Ah Cheng学長代行と古川勉寛教授が、アジアの医療水準を底上げする国際研修会を実施〜「真の臨床科学」を追求する医療創生大学の挑戦〜
【海外活動レポート】総合医療学部 理学療法学科/大学院 生命理工学研究科のGoh Ah Cheng教授(学長代行)と古川勉寛教授が、カンボジア最大級の国立病院にて特別研修会に登壇しました。単なる技術移転にとどまらず、エビデンスに基づいた「世界基準の臨床推論」を熱血指導。国境を越えて医療の未来を切り拓く現地の熱気と、本学が目指す「グローバルに活躍できる次世代の医療リーダー育成」のビジョンをお届けします。
2026年9月12日、カンボジアの首都プノンペンの中核を担う医療拠点「クメール・ソビエト友好病院(Khmer-Soviet Friendship Hospital)」は、カンボジア全土から集まった若き理学療法士たちの熱気に包まれていました。同国の理学療法士協会が主催する研修会に、本学からGoh Ah Cheng学長代行と古川勉寛教授が招待講師として招聘されたのです。
会場となったカンボジアの首都プノンペンの中核医療拠点、クメール・ソビエト友好病院
「患者の人生そのものを診る」。首都プノンペンが熱狂した世界基準のセッション
前半のセッションでは、Goh Ah Cheng学長代行が教壇に立ちました。 テーマは、World Physiotherapy(世界理学療法連盟)が提唱する最新の障害モデル。Goh学長代行は、疾患を単なる「体のパーツの故障」として見るのではなく、患者の心理的・社会的な背景までを包括的に評価する「生物心理社会モデル(Biopsychosocial Model)」の真髄を語りかけました。
「目の前の症状を治すだけでなく、患者さんの背景に寄り添い、人生そのものを支援する視点を持ってほしい」。 世界最高峰の臨床アプローチを伝えるその力強いメッセージに、参加者たちは食い入るようにスライドを見つめ、会場のあちこちで感嘆と深く頷く姿が見られました。これまでの経験則から、包括的な臨床推論へと視界が開けた感動的なセッションとなりました。
現地の理学療法士たちに向けて、世界基準の「生物心理社会モデル」を熱意を込めて語りかける
Goh Ah Cheng学長代行
「波形から真実を探求せよ」。神経生理学が引き出した現場の熱狂
続く後半のセッションでは、古川勉寛教授が「Bridging the Gap: From Clinical Neurophysiology to Everyday Physiotherapy(ギャップを埋める:臨床神経生理学から毎日の理学療法へ)」と題して登壇。最新の表面筋電図(sEMG)を用いた神経生理学的なアプローチを実践指導しました。
古川教授が伝えたのは、単なる機材の操作方法ではありません。見えない筋肉と神経のリアルな活動をスクリーンに視覚化し、「表面的な手技を真似るだけでは不十分です。『なぜその神経が発火しているのか』、波形の裏にある根本原因(Root Cause)を科学的に読み解く『データ探偵』になってください」と熱弁しました。 ユーモアを交えつつも臨床の核心を突く古川教授の情熱的な語りかけにより、会場は単なる講義を超え、教育者と臨床家が共鳴し合う「熱狂的な学びの場」へと昇華。講義後も質問の列が途切れることはなく、新しい科学的知見に触れた喜びが会場を満たしていました。
「データを鵜呑みにせず、本質を見抜く」。
神経生理学の奥深さをユーモアと情熱をもって指導する古川教授
初めて可視化された筋活動データ(sEMG)に触れ、喜びに満ちた表情を見せる現地の受講生
カンボジアの医療インフラを支え、アジアの未来を創る
現在、急速な経済発展を遂げるカンボジアにおいて、質の高いリハビリテーション医療の提供は国家的な急務です。本学の教員陣が現地へ赴き、最新のエビデンスに基づく指導を行ったことは、単なる一過性のイベントではありません。 ここで「真の臨床科学」を学んだ理学療法士たちが自国で新たなリーダーとなり、後進を育成していく。その波及効果は、カンボジア国民の健康寿命の延伸と医療格差の是正、ひいては東南アジア全体のヘルスケア向上という壮大な国際貢献へと直接的に繋がっていくのです。
研修会を終え、カンボジアの理学療法士たちと笑顔で固い絆を結ぶ。アジアの医療の未来を共に創り上げます
世界を変える最前線の熱量を、いわきキャンパスで直接学ぶ
「教育は、私たちの未来の職業の礎である」。講義スライドに掲げられたこの言葉の通り、医療創生大学が目指すのは「単に国家資格を取得させること」ではありません。
本学の最大の魅力は、こうした「世界の医療の最前線で変革を起こしているトップランナーの教授陣」から、いわきキャンパスで直接、日常的に指導を受けられる点にあります。教員たちが海外の現場で得た最新の知見と圧倒的な熱量は、そのまま日々の講義へとダイレクトに還元されています。 高度なサイエンスの目と、国境を越えて社会課題に立ち向かうグローバルな視座を養う本学での4年間は、学生たちにとってかけがえのない財産となります。
医療創生大学はこれからも、確かな研究基盤と豊かな人間性を備え、地域から世界まで幅広く活躍できる「次世代の医療リーダー」の育成に全力を注いでまいります。