2026年10月6日(火)~8日(木)、北海道札幌市の北海道大学で開催された「第11回アジア精神医学世界大会(WCAP 2026)」において、本学の野崎裕之看護学科長を中心とする研究グループが、英語によるポスター発表を行いました。
今回の発表では、地域で生活する統合失調症のある方の睡眠・覚醒リズムに着目し、活動量計で測定した睡眠の特徴と、ご本人が感じる睡眠の質、日常生活上の困難さとの関連を検討しました。
本研究は、研究代表者である本学の野崎裕之学科長を中心に、長谷川幹子看護学部長、伊勢野明美講師、都田直樹助教、相場繁講師、野口訓彦助教の各教員と、国立大学法人福島大学の高原円准教授、中川和重准教授、北海道医療大学の鈴木和助教をはじめとする学外の研究指導者および共同研究者が連携して取り組んだものです。
また、研究協力施設であるナースステーションいぐばいの代表・大森徹氏、ソーシャルスクエア上荒川店のマネージャー・佐々木俊輔氏をはじめ、地域での支援に携わる皆様のご尽力により、研究を進めることができました。研究にご参加くださった皆様ならびにご協力いただいた関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
分析の結果、対象者全員に24時間周期の睡眠・覚醒リズムが認められました。一方、統合失調症のある方のグループでは、比較グループよりも睡眠時間が長いにもかかわらず、主観的な睡眠の質が低く、日常生活上の困難さが大きいことが示されました。
これらの結果は、睡眠を支援する際に、睡眠時間だけでなく、「よく眠れたと感じられるか」「日中の生活で困っていることはないか」といった、ご本人の実感や暮らしにも目を向ける大切さを示唆しています。なお、本研究は少人数を対象とした探索的な研究であり、今後さらに検証を重ねていく必要があります。
本学看護学科では、今後も地域の関係機関や他大学との連携を通じて、一人ひとりの暮らしを支える看護の研究に取り組み、その成果を教育と実践に還元してまいります。
発表演題(日本語訳)
統合失調症を有する地域在住者における睡眠・覚醒リズムの位相特性および主観的睡眠状態や生活機能との関連性に関する探索的研究
発表演題(英語)
An Exploratory Study of Sleep–Wake Rhythm Phase Characteristics and Their Associations With Subjective Sleep and Functional Outcomes in Community-Dwelling Individuals With Schizophrenia
発表形式
ポスター発表(英語)
発表者・共同研究者(発表順)
Hiroyuki Nozaki、Akemi Iseno、Naoki Toda、Mikiko Hasegawa、Shigeru Aiba、Norihiko Noguchi、Wataru Suzuki、Toru Omori、Shunsuke Sasaki、Kazushige Nakagawa、Madoka Takahara