医療創生大学いわきキャンパス

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今日の大学(7/6)
2021.07.06 15:20

7月6日(火)

 
 
薬草園で栽培されている「コガネバナ」と「ミソハギ」が今年も綺麗な花を咲かせていました。
 
「コガネバナ」
 
(以下、「薬学ブレティン」 松本 司 教授より。)
コガネバナ、シソ科の多年草。学名(種小名)のbaicalensis は「バイカル地方」の意味。学名の通り、ロシア南部のバイカル地方から中国北部・モンゴル地方が原産地。徳川吉宗の時代に朝鮮から種が輸入され小石川御薬園(現・東大小石川植物園)で栽培が行われ国内に広がりました。
コガネバナの名前から黄金のような黄色の花を思い浮かべる方もいらっしゃるようですが、青紫色の花です。和名のコガネバナは、根の断面が鮮やかな黄色であることに由来するといいます。根を乾燥したものが生薬の「黄芩(オウゴン)」です。漢方では、清熱作用、抗炎症作用があるとされ、有名な小柴胡湯の構成生薬の一つです。
 
「ミソハギ」
 
旧暦のお盆の頃に咲くのでボンバナ(盆花)とも呼ばれます。
ミソハギに水を含ませて振り、神のお供物に水滴をかけて禊(みそぎ)をしたことから、禊萩(みそぎはぎ)という説と、山の沼辺や田んぼなど、湿地の近くに生息するので溝萩(みぞはぎ)という説があります。
生薬名は、千屈菜(せんくつさい)。民間薬として、地上部を下痢止めに用います。