医療創生大学いわきキャンパス

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保健師の仕事
2023.10.30 09:00
稲毛 映子 准教授

看護学部で主に保健師養成課程の科目を担当しています。

保健師は、健康相談・健診・保健指導等を通じて、疾病の予防や健康の保持増進など公衆衛生活動を行います。現在、全国の保健師就業者数は5万5千人余りで、約7割が保健所や市町村保健センターで行政保健師として働いています。

保健所では感染症対策や難病対策、精神保健活動などに携わります。今般の新型コロナウイルス感染症流行で保健所保健師は、感染拡大防止のための積極的疫学調査や健康観察、入院調整などに従事しました。難病対策や精神保健活動では患者・障害者あるいはその家族の相談に応じ、必要なサービスの紹介や関係機関との調整を行っています。

市町村保健センターでは、乳幼児の健康診査や育児相談、生活習慣病予防の健康診査や保健指導などを行います。場合によってはご家庭に出向いて健康相談や保健指導を行います。

 

保健師活動の目的は、個人あるいは集団の健康課題へ対応する能力を向上させ、地域全体の健康水準を向上させることです。そのため、個別の相談や指導だけでなく公共政策立案にも関与するなど、活動方法は多岐にわたります。様々な知識や能力が求められる仕事ですが、とてもやりがいのある仕事です。

 

この他、行政保健師は災害時に救護や避難者の健康支援などの活動もあり、保健師の存在意義は増々高まっているといえるでしょう。

 

これから将来を考えている高校生の皆さん、是非、保健師を目指してみませんか。