作業療法士は、対象となる方がその人らしく、生活ができるように支援を行っていきます。

『その人らしさ』を考える上で、対象となる方について理解を深めることは大切なことになります。

作業療法の対象となる方は、何かしらの病気を患っていることが多いです。医療従事者として病気に対する知識を持っていることは重要ではありますが、病気の症状や障がいにのみ着目してしまっていてはその人らしさを考える事は難しくなってしまいます。

作業療法学科の「老年期作業療法学演習」という授業では、大学の近隣地域にお住いの方々にご協力いただき、学生と地域の方との交流を行っております。学生は地域の方へのインタビューを通して、その方が現在どのような生活を送り、これまでどういった経験をされてきたのか、どのようなことに関心を持ち、大切にしていることは何かなどについて話をうかがい、まとめることでその人らしさに触れています。

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