医療創生大学いわきキャンパス

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岩田教授が日本DNA多型学会優秀研究賞を受賞
2015.11.27 14:50
 去る11月20日に、岡山大学で開催された日本DNA多型学会において、本学 科学技術学部の岩田惠理教授が同学会の「優秀研究賞」を受賞しました。同賞は発表内容が極めて優秀であり、同学会において学問上貢献するところが非常に大きいと評価された研究に授与されます(共同研究:東京大学大気海洋研究所、アクアマリンふくしま、中央水産研究所)。
 岩田教授が今回発表した演題名は「両性生殖を有する駿河湾産アオメエソのRNAを用いた性成熟開始時期の推定」です。アオメエソとは「メヒカリ」のことで、「メヒカリ」はアオメエソの通称です。メヒカリはいわき市の魚として親しまれていますが、実は食卓に上っている(漁獲されている)ものはすべて子供であり、大人のメヒカリはまだ発見されていません。メヒカリは毎年秋ごろ日本沿岸に出現し、2年ほど滞留したのちいなくなりますが、どのタイミングで日本を離れるかは不明でした。岩田教授は、日本沿岸から離れる直前のメヒカリに大人になる(性成熟する)兆候が認められ、性成熟の開始とともにメヒカリが産卵のための回遊を開始することを発見しました。この研究結果をもとに、今後未だ謎に満ちているメヒカリのライフサイクルが解明され、さらに水産業への貢献につながることが期待されます。
 
 
「日本DNA多型学会優秀研究賞」を受賞した岩田惠理教授