2年生の選択科目「視覚心理学」では、K. Koffkaの“Why do things look as they do?(どうして我々はこのように世界を見ているのか?)”という疑問に自分なりの回答を見出すことを目標とし、私たちの“見る”ことの能力について紹介しています。
私たちは普段、あまりにも当たり前に世界を“見て”いるので、その不思議さに気が付くことは、あまりありません。例えば、私たちの網膜は2次元の情報しかありませんが、そこから奥行きという3つ目の情報を得ることができます。奥行きをどのように処理しているのか、そこにどのような特徴があるのか。当たり前ともいえるような日常生活の不思議について、考えていきます。
例えば上の図形、何が見えるでしょうか?左右にある黒い線分を引き延ばしてみると、文字が見えてきます(正解はこの記事の一番下に)。すべてが見える方がよく見えると思うかもしれませんが、隠してあげることで、意味のある対象がよりはっきりと見えてくることもあります。“アモーダル知覚”といわれる現象です。隠されているところをどのように補ってかたちを見ているのか、そこにはきちんとルールがあります。かたち以外にも、奥行きや色などの知覚においても、私たちは視覚システムのルールに従って、世界を見ています。
このような視覚のシステムを心理学として扱っていると述べると、驚く人も多いかもしれません。心理学の幅広さを知る授業でもあります。
正解はこちら。黒い帯で余計なところを隠すと、「IRYO SOSEI」の文字がはっきりと読み取れます。
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